3.3 候補の分類

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図 74 候補の選択 - 候補の分類

適当な候補のプロフィールを選ぶ

候補の分類の段階で、何が適当な候補で何が不適当な候補かを定義します。適当な候補とはロボットのピックに適した向きの候補( 図 75 )であり、不適当な候補とはそれ以外の向きの候補です。

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図 75 適当な候補

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図 76 不適当な候補

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ロボットのピックに最適の向きである良い候補の特徴を決めた後に、それに一致するすべての部品をウィンドウの右側へ移動して、一致しない部品を左側に移動してください。

それぞれへ候補を少なくとも15個以上ずつ移動させてください。

注釈

AI アルゴリズムのロバスト性を高めるために、できるだけ多くのバリエーションで適当・不適当な候補を左右に埋めていくのが良い方法です。

注釈

両側を埋めるための画像が足りない場合は、前のステップに戻って画像をさらに取得してください。

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図 77 部品が足りないですか?

ヒント

すべてをリセットする をクリックすると、取得した画像を失うことなく、分類を完全に消去することができます。各パーツの分類がリセットになります。

分類モード

全体モードフォーカスモード の2つのモードがあり、適当な候補と不適当な候補に分類します。ページ上部に切り替えスイッチがあります。

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図 78 分類モードの切り替え

全体モード

全体モード パーツを分類するためのデフォルト方法です。画像全体を表示するので、マウスを使って適当または不適当なパーツを選ぶことができます。

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図 79 分類 - 全体モード - 適当な候補を選択

このモードが有効な場合、カテゴリのいずれかが色のついた枠でハイライトされます。もう一方をクリックすることで、カテゴリをスイッチすることができます。希望のカテゴリを選んで、画像内の候補をクリックすると、候補を分類することができます。

ヒント

また、画像上で再度クリックすることで、候補の分類を削除することもできます。

下のサムネイル画像で画像を切り替えることができます。画像内の候補がすべて分類されると、サムネイルにチェックボックスが表示されます。

注釈

You do not need to classify all the parts. Once you have 15 good and 15 bad, you can apply the classification.

重要

手作業で適当な部品を片側に、不適当な部品をもう片側に置き、より速く分類することは推奨されません。これにより、方向や照明効果が欠落し、自動生産中に誤分類を引き起こす可能性があるためです。

フォーカスモード

フォーカスモード は部品を分類する別の方法で、一度に1つの部品だけを表示し、詳しく確認してから分類できます。

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図 80 分類 - フォーカスモード

パーツが適当か不適当かがわかったら、コンピュータのキーボードの矢印 keyboard_arrows かまたは icon_ok icon_nok icon_skip ボタンをクリックして分類して下さい。

ヒント

icon_skip ボタンをクリックすると画像の分類をスキップすることができます。例えば、片方のデータベースがいっぱいなので、もう片方の画像の分類だけを続けたいときにご利用ください。

画像の下にプログレスバーが表示され、何枚の画像がスキップされたかがわかります。

分類を適用する

候補の分類を実行する をクリックすると、選択された候補をベースにしたモデルを学習します。

候補を右(適当)か左(不適当)に振り分けることで、分類工程のための向きを定義します。こうしてラベル付けした候補はニューラルネットの学習に使われ、自動運転時に EYE+ XTD が自動で適当・不適当なパーツを判別できるようになります。

マルチモデル

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図 81 候補の選択 - マルチモデル用の候補の分類

シングルモデル版とは異なり、各候補を OKKO に分類する必要はありません。代わりに、各候補を特定のモデルに割り当てるか、システムが除外すべき場合は 不適当 カテゴリに入れます。デフォルトでは、 不適当 カテゴリに加えて2つのモデルが作成されます。 不適当 カテゴリは、誤った向きや望まれない部品を検出結果から除外するためのものです。このクラスには追加のビジョン処理は不要です。

重要

分類を終了する際には、次に進む前にすべてのモデルがプレート上に表示されていることを確認してください。そうしないと、レシピを正常に完了することができず、以下のメッセージが表示されます。

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図 82 「モデルが見つかりません」警告メッセージ

モデルを管理する

このステップでは、以下を含むモデル管理用の各種ツールも提供されます:

  • 新しいモデルを追加する

  • 分類時にモデル間を切り替える

  • モデルの名称を変更する

  • モデル内の全ての候補を分類解除する

  • モデルを削除する

これらのすべての操作は、ページ右側にある モデルスタック を使用して実行できます。

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図 83 モデルスタック

【モデルを追加する】 モデル一覧の上にある 新しいモデルを追加する ボタンをクリックします。追加後すぐにモデル名を入力でき、チェックマークをクリックするかキーボードの Enter キーで確定します。

【モデル間を移動する】 キーボードの キーでモデルを順に切り替えられます。 または、一覧内のモデルカードを直接クリックして移動することも可能です。

【モデル名を変更する】 モデルを選択してから、現在の名称をクリックします。新しい名称を入力し、変更を確定してください。

【モデルを削除またはリセットする】 不要になったモデルやリセットが必要なモデルは、モデルカード下部のゴミ箱アイコンで削除できます。すると、モデルが削除され、そのモデルに割り当てられていた候補は解除され、別のモデルに分類可能になります。

注釈

モデルが2つ(プラス 不適当 カテゴリ) しか残っていない場合は、モデルの削除はできません。その場合は、モデルに割り当てられた候補を未分類に戻すことのみ可能で、完全に削除できません。